和テイストのイメージに合うフローリング材選び 無垢材フローリング材はお客様とショールームへ行き、実物を見て、触って、踏んで選定しました。無垢TVカウンター材はお客様と共に材木屋さんに行き、選定しました。コストダウンのために規格品・既製品を利用しつつも本物の素材や手仕事の部分を要所要所に使って空間的に陳腐にならないように心掛けました。 お客様が多く集まれるリビング 寄席の客席となる広いリビングですが、主な家具は栃の木の巨大なテーブルのみで、それ以外はあまりものは置かずに広々とシンプルに生活されております。TVカウンターは槙(マキ)という九州・沖縄地方原産の木、床はオークフローリングです。
ある日、行きつけの材木屋さんに立ち寄った私が偶然見つけた巨大な黄色の塊に小さな札がついており・・・「限定特化品、週末には割いて框にしてしまいます・・・」とあしました。これがこの栃(トチ)との出会いです。この材はあまりにも大きすぎて加工が外注になるため、割くしかないという判断でのセール品だったようです。乾燥度合い、割れ、木目も多少難ありな感じだそうでしたが、何よりその巨大な存在感がそんな細かいことは気にさせないような迫力をもっていました。 それから2ヶ月ほど経ち、隆々しい激しさそのままに、美しく加工されたトチの塊は見事なダイニングテーブルに生まれ変わり、今では1階のリビングに鎮座し、山のような存在感で全く動じない家の一部になってくれました。
広い玄関とリビングを繋ぐ仕切りは引き戸になっており、開けると自然な繋がりがうまれます。お客様やお友達の多い施主様が「どうぞどうぞ」とリビングにお招きしている姿が想像出来ます。