息子様ご夫婦は植物が大好きで、賃貸暮らしの頃からたくさんのインナーグリーンをお持ちでした。
今回、広い庭のある戸建とはいえ、息子様世帯の生活空間は2階なので、
植物のためには日当たりの良い広く余裕のあるベランダは優先順位の高いご要望でした。
また、室内でもたくさんのグリーンと一緒に暮らせる環境が、当初からの一貫したプランコンセプトでした。
今まで30年以上、サンサンと日が降り注ぐ二階で暮らしてきたご両親。
1階はとにかく「暗く寒い」イメージでした。
もともと広さはあっても区切られた間取りで、生活の中心LDKは南面ではなく、
せっかくの広いお庭ともつながっていませんでした。
今回の改修では、緑豊かな庭へつながる広いLDKと、明るく暖かい生活環境の実現が切実なご要望でした。
都内の住宅密集地に建ち、南北に長く大きな建物だったため、
開けている南北面の明るさはありますが、家の中心部、
生活動線の大部分で暗さ・寒さを感じることが多かったそうです。
建物中心に位置する天窓をうまく活用して改善が行えないか、検討しました。
日照計算により1階LDK中心までの日照は年間通じてほぼ望めないことが立証、唯一の改善策として南面下屋根に大面積の天窓設置を提案しました。
これにより冬季の日射改善(明るさ、暖かさ)を実現!また同時に、天窓の夏季・日射対策の庇代わりとして、下屋根上への2階ルーフバルコニーの設置を提案し、2階世帯のご要望である広いベランダも実現しました。
天窓に対するルーフバルコニーは、冬季の日射取得、夏季の日射遮蔽が可能な配置で設計し、冬至・夏至、両日に日照検討の結果も実証しました。
まさに1・2階の悩みを同時に解決できた一石二鳥のアイディアでした。
今回の発想のきっかけは、
2階息子さんご夫婦からのこんなご要望でした。
「2階玄関を入った正面に大きな観葉植物を飾りたい!」
北側玄関ホールで植物が元気な環境を作るには、
『光と風』が必要だと感じたところからでした。
注目したのは、1・2階を貫く階段吹抜と、その最上部の天窓。
もとは階段室に光を落とすのみのFIX天窓でしたが、
南北に長い建物の中心に位置するため、
「光と風の通り道」としてパッシブ設計における
家全体の「ハブ(繋ぎ)」としての役割を与えました。
この天窓吹抜には5つの部屋・空間が接しており、
それぞれに室内窓やガラスを入れ、
開閉をすることで空調(分ける・繋げる)することが可能な設計に。
また天窓からの光によって、室内にいても時間や季節の移ろいを
自然に感じることができるようになりました。
こうして存在感のある観葉植物が堂々と葉を伸ばす念願の
「光と風が届く北側の玄関ホール」も完成!
人だけでなく、植物たちにとっても、
「光と風」はとても重要な要素、快適な環境を実現できました
二重窓のお陰か 朝の寒さも あまり感じることもなく
天窓で陽射しもたっぷり注ぎ
夜は床暖で 全体に暖かく 動きやすいです
1階での冬の暮らしも 快適に過ごせそうです
こうして 両親の残した家があったんで リフォームでき
そして ホームスさんとの出会いで 新たな息吹を吹き込んてもらい
これからの時を豊かに過ごせる基盤ができました。
お陰様で 有り難うございました。
希望していた人が集まりやすい空間の間取りができ
皆でよく集まっています。
畳で 子供達が遊び ソファで赤ちゃんを囲み
キッチンで 2人が料理を作っていたりして
それぞれのコーナーで 居心地よく過ごし 動いています。
2世帯住宅でもあり いろいろな状況も重なったのでしょうが
工期が伸びてしまったのか 残念でした。
引越後、非常に快適に過ごしております。
以前の家の部分は生かし 使いやすい空間で
生活を楽しんでいます。
昼間は 庭の緑と共に 夜は 照明をつけると 天井の梁や
構造が浮き上がって この家に癒やされています。