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広葉樹は、幅の広い平べったい葉を持っている樹種で、一般には、枝を広げながら生長する。
暖かい地方に多く、温帯には落葉広葉樹林、温帯から熱帯にかけては常緑広葉樹林が分布しています。
主な用途としては、背が低いが太い幹の特性を生かした一枚板で家具などに用いられることが多い。材質は硬い。
主な広葉樹・・・→ | クリ | カリン | イタヤカエデ | ナラ | カバ | キリ | アサダ | チーク |
クリ (ブナ科 国産材)
カリン (マメ科 輸入材)
辺材は褐色を帯びた灰白色で、心材は淡褐色。経年で徐々に濃くなり、栗色から黒褐色に変化する。木肌が荒く感じられるが磨くと独特の光沢が出る。 基本は赤系統であるが、真っ赤やうす赤いところ、白に近いところなど様々。同じ色だけを集めるのは難しい。
北海道南部、本州、四国、九州に分布しているが、福島県、宮城県、岩手県、島根県などに比較的蓄積が多いとされている。
基本的には植林木で60~80年くらいから伐採が可能。ヒノキ同様80年生くらいで建築用材として使用できる。現在では主産地での蓄積量が減少しているため高級材のひとつになっている。
比較的まっすぐに育ち広葉樹でありながら加工性にも優れている。
クリの樹脂にはシロアリや木材腐抗菌に有効なタンニンが多く含まれており、水に強く非常に腐りにくいという特性がある。
土台・柱・床材としての利用が多く、そのほかにも枕木を外構やガーデニングに使用する例も。
中国から来た唐木の家具は殆どがカリンで作られている。

硬さがあり、傷つきにくいので硬めの床を好む人にはお勧めだがなかなか普及しないのはカリンの特徴でもある赤い色に抵抗を感じる人が少なくないから。
一般に関西地方での人気は高いが、関東では茶系統のチーク材が好まれる。長い材料が出回らないので短いものをつないだフィンガージョイント材が多い。
高級な家具や床材としても珍重され、黒檀や紫檀と並ぶ高級材のひとつ。
一枚のものは割高なだけでなく、硬い木なので乾燥工程がしっかりしていないと湿気などで狂う恐れがある。
イタヤカエデ (カエデ科 国産材)
ナラ (ブナ科 国産材)
全体に淡い桃色。木目は素直、木肌も緻密で絹のような光沢を持つ。稀に杢目(特に装飾性が高く美しい木目の紋様)が出ることも。 辺材は灰白色、心材はくすんだ褐色ではっきりと区別できる。柾目面に虎斑杢と呼ばれる帯状の模様が現れる。
北海道から本州、四国、九州までに広く分布する。
非常に硬く粘り強い性質を持ち、曲木ができる。
日本に20数種類あるカエデ類の中で建築をはじめ、用材として使える代表的なものがこのイタヤカエデ。ため、床材のほかに楽器、スキーの板などにも利用される。
国産材としては最高のレベルの硬さを持ち、ボーリングのレーンは主にこの木か、外材のハードメープルを使用している。
素足で立っていると10分もすると足のかかとが痛くなってくるので裸足で生活する、床に寝転ぶなどの用途には不向き。
里山に多く自生し、日本全国に分布。
一般にナラと呼んでいる木は、ミズナラとコナラのことで、市場に出てくるものは殆どがミズナラ。
北海道産のナラ材は西洋オーク材に最も近い高級家具材としてドイツを初めとするヨーロッパに輸出され、世界に通用するブランドとなっている。

家具には中杢(広葉樹の場合木の年齢のような木目が材の中心を通っているものをいう)だけを使用するため1本の木から取れる量が少なく、繰り返される乱伐採の影響もあり、現在では殆ど巨木はみられない。
しかし、最近植林が始められ、40~60年生で伐採できる木も育ってきた。
椅子や土足での生活では床材は基本的には広葉樹が適しており、その中でも特にナラ材は最適。
カバ (カバノキ科 国産材)
キリ (ゴマノハグサ科 国産材)
辺材は白色、心材は淡紅褐色~紅褐色。ほんのりと桃色がかった木肌が温かみを感じさせる。木目は緻密で均一。 白っぽくやさしい色合い。左右にすーっと木目が通っていて磨くと美しい光沢が出る。
北海道を代表する広葉樹のひとつ。
木肌の色艶や感触が桜に似ていることから代用品として使われるようになった。
戦時中に良材が大量に伐採されたため今では総蓄積量は比較的多いものの良材が少ない。
曲がって育つので長さが取れず構造材には不向きだが重厚で耐摩耗性が高く平らな面をいつまでも保持できる。
床材には適しており、体育館の床などにも用いられるほど。
中に空気を溜め込むので断熱性が高く、昔から箪笥や金庫の内側などに用いられてきた。国産材でもっとも軽く、加工性もいいが、床材に使われだしたのは最近のこと。
それまではへたれたり、つぶれたりと耐久年数が短く敬遠されていたが、家は代々受け継ぐものとされていた昔に比べ、20年持てばいいとされる現代になって初めて一般化してきた。
足触りが良く特に冬は暖かく感じられるだろう。

20年くらいで育つので供給量も豊富。
いったん暖まったら冷めにくいので床暖房用の床材にも最適。
アサダ (カバノキ科 国産材)
チーク (クマツザラ科 国産材)
辺材は桃色、心材は紅色と濃淡がはっきりしている。木肌が緻密で表面の仕上がりは良好。 辺材は金褐色、褐色、赤褐色など様々。心材は黒あるいは紫色を帯びた縞模様が見られ化粧的価値を高めている。
北海道から本州、四国、九州まで広く分布するが、北海道産が主流。
硬さは同じ北海道産のイタヤカエデに近く木目はカバに似ているが、濃淡はよりはっきりしている。

加工や乾燥は難しいが強靭で割れにくいことから家具や特殊なものでは靴の木型にも用いられる。床材としても広く使われ、学校の体育館やダンスホールの床などに好んで使われた。
オイル系の塗料で仕上げるとしばらくはむらっぽく見えるが使い込んでいくうちに深みと光沢が出てくる。
ただ供給量は総じて少なく現在は高級材となっている。
アジアの熱帯のうちインド、ビルマ、タイ、インドネシアなど各地に分布。
インド原産のチーク材をイギリスが家具用材として輸入したのが世に出るきっかけとなった。
インドのチーク材は伐採しつくされ現在はビルマやインドシナから供給されている。
耐久性があり油気が強いので大型の船の甲板などによく使われていたが近年では化粧的価値が見直され、主に家具をはじめ、水周りや床材に用いられている。
環境保全の観点から制限があり、安定供給は徐々に難しくなってきている。


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